モチベーションアップ
茨城県水戸市の社会保険労務士、大泉敦史です。
事務所の入口に、以下の写真のような
ポスターを掲示しています。
モチベーション・アップ株式会社で販売している
社員教育ポスターです。
中小企業の経営者の間では、有名かもしれません。
このモチベーション・アップ株式会社で発行している
『モチベーション・アップ通信』に
オイラの師である村上透先生が、記事を連載しています。
記事のタイトルは『お客が増える着眼点』
実は最新号で、ホワイト企業というテーマで
記事を書かれていたので、ご紹介したいと思い
全文丸ごと転載することにしました!
以下全文。
“ホワイト企業”になる
2019年4月より
「年次有給休暇の時季指定義務」なるものが課せられる。
年10日以上の有給が与えられる従業員に対して
一年に5日は「この日に有給をとってくださいね」と
指定して与えなければならないのである。
有給取得率に関しては、いくつかのデータが存在し
さまざまな論評がある。が、日本企業においては
有給取得率がいちじるしく低いことは間違いなさそうだ。
しかし、法律で義務化された以上、守るしかない。
違反すれば罰則を与えられるからということではなく
お客の目を意識する必要があるからだ。
間違ってもブラック企業とみなされてはいけない。
それどころか、「あの会社は“ホワイト企業”だ」と
言われる会社になりたいものだ。
今回の“有給強制付与”義務は
“ホワイト企業”になる絶好の機会である。
といっても、これまで積極的に
有給を取得している従業員に対しては
新たに取得を促す必要はない。
従来と大きく異なることは
有給を取りたいと思っていない従業員に対しても
強制的に取得させなければならないことだ。
人手不足、労働力不足の時代であるにもかかわらず
経営者にとっては新たな経営課題が増えたと言えよう。
「有給は取らなくてもいいと思っている
社員を無理に休ませるのはおかしい」という
社長の言うことも、もっともである。
「有給を取らなかった社員が5日間休むことで
これまで発生していなかった人件費が新たに5日分発生し
その分、仕事も減るのは納得できない」という
社長の気持ちもわかる。
しかし、「ぎりぎりの人数でやっているから
自分が休むと業務に支障がでる」という従業員が
有給を取らずにがんばってくれている。
「たまには有給でも…と思うけれど
まわりが休まないから、有給が取りづらい」という
声なき声であふれているのが現実だ。
やはり、目指すべきは“ホワイト企業”である。
お客は、ブラック企業が嫌いだ。
ブラックという表現が広く、深く認知されてしまった以上
お客は、その反対であるホワイトにいいイメージを持つ。
お客は、会社に不満を抱いている従業員に敏感だ。
自分の仕事が好きで、会社が大好きな従業員に
あふれている会社はいい会社だと、お客は感じるものである。
お客は、世の中の評価が低い会社に近づかない。
ほかのお客の感想、評価、評点、批評、意見を参考にして
より評価が高い会社のお客でありたいと願う。
これからの時代、“ホワイト企業”の
お客が増えることは間違いないのである。
※「ホワイト企業」という
商標登録をした会社が存在するため、「“”」を使用。
村上 透/お客が増える★プロダクション