ご先祖様を大切にする

茨城県水戸市の社会保険労務士、大泉敦史です。

先日、顧問先の社長と打ち合せをしていた際に

ご先祖様の話題になりました。

「○○家(社長の家)のご先祖様は、

旧御前山村近辺がルーツなんだよ」

「私 へえ~」「社長、実は…

なぜ、うまくいっている会社の経営者は

ご先祖様を大切にするのか

という本を読んでいる真っ最中なんですよ~」

「社長 ほお~」

この本の著者は、天明茂(てんみょうしげる)さん

という公認会計士の方です。公認会計士の仕事は

一般的に会計・監査業務がメインになりますが

天明茂さんは、会計・監査業務はあまりやらず

家系分析の指導を主にされてきた変わった方です。

天明茂さんがこの本でおっしゃっている中で、

以下の2つの文章に、オイラは特にうなずいていました。

1、日本の若者がこんなに自信をなくしている原因は家庭

教育などさまざまあろうが、何といっても大人の後ろ姿を

反映していると捉えるのが改善の早道であろう。

大人の社会でも「人と関わりたくない」「干渉されたくない」

「自分さえ良ければ」という人が増え「無縁社会化」が

進んでいるという。それは「利己主義」の蔓延に他ならない。

「人」という字は「支え合って生きる」ことを意味する

というが、無縁社会化はこのことと逆行する。

これは、戦後における家制度の崩壊と個人主義の

誤った浸透が大きな原因ではないかと推測する。

結婚したら親とは別に住むのが当たり前、親が年老いたら

老人ホームに入れるのが当たり前という希薄化した

親子関係が先祖や家系への関心を薄れさせ

先祖から学ぶという心を滅ぼしてしまった。

この弊害はボディーブローのように効いて日本を

むしばみ続けていると懸念するのは私だけであろうか。

2、企業倒産の原因として一般的に「景気の悪化」

「放漫経営」「設備過剰」などが挙げられるが

共通しているのは利害関係者からの信頼の低さである。

利害関係者とは得意先、仕入れ先、外注先、従業員

株主など会社に関わりを有する人たちであり

それらの人から信頼が薄いのは経営者の人間性が

反映しているからに他ならない。

行き詰まる会社の経営者は

「わがまま」「自分の利益を優先する」「人の意見を聞かない」

「傲慢(ごうまん)」「感謝の気持ちが薄い」という特徴がある。

「自利/利他」でいえば「自利」に心が向いている。

よく「ワンマン経営が悪い」といわれるが

決してそんなことはない。

ワンマンが悪いのではなく

感謝の心や利他の心の薄さこそが問題なのである。

この本を読んで、我が家の家系図を作りはじめ

そして…新たな発見がありました。

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